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『チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷』 チェーザレに学ぶ人間社会で勝ち残る4つのルール

ブックガイド
チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷 (新潮文庫)

チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷 (新潮文庫)

 

チェーザレ・ボルジアの失敗は、ホリエモンや村上ファンドに似てるところがあるなあと思いながら読みました。

 

チェーザレ・ボルジアは、16世紀イタリアに実在した人物で、歴史的にすごく重要とは言えない人物なのだが、その出自があまりにもドラマチックであるため、さまざまなテーマで取り上げられています。

まず、妻帯がタブーであるローマ・カトリック教会において、ましてや最高権力者である教皇の隠し子であること。悪名高きボルジア家という血筋。親の七光りで若くして枢機卿という立場だったにもかかわらず、自ら軍を率いて戦争を率いた武人だったこと。後年、その野心的・攻撃的な生き方がマキャベリの『君主論』で理想的な君主とされた、など。

こんな具合にかなり異端であるチェーザレ・ボルジアが、野心をむき出しにして一時の成功をおさめ、そして没落していく姿は、少し昔のホリエモンや村上ファンド事件を思い出させるところがあり、興味深く読んだ。

この本から学んだ社会で勝ち残る4つのルールをまとめてみた。人間というものは今も昔もあまり変わらないことがよくわかる良い事例だと思う。

 

1・急成長にはハレーションが起きる

「急」がつくものには必ず周囲の感情的なハレーションが起こる。世の中、理屈では動かない。権力だけでなく、周囲に無形の影響力がある人を見極め、根回しをかかしてはならない。

2・2段階特進はしてはならない

2階級上の人に引っ張って貰うのは危険。その人が権力を失ったときに、その禅譲をうけた人が自分の味方であるかどうかはわからない。多くの場合、反感をもたれていることが多い。引っ張って貰う人に、そのまま禅譲されるのがベスト。直属のボスとは仲良くすること。

3・一度殴った相手は完全に潰す

一番危ないのは禍根が残った状態。一度殴ったならば完全に潰す。後に禍根を残すような情けをかけるならば、初めから殴らずに懐柔して、敵対しないようにする。

4・傭兵は信頼できない

どんな人でも逆境はある。逆境のときに自分を助けてくれるのは、自分の利害についてくる「傭兵」ではなく、自分の徳についてきてくれる人。仲の良いの人。同期や近い年次の人を大切にしよう。

 

チェーザレ・ボルジアを知っていますか?

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