読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

【1】簿記・会計・財務って何がちがうの?

日記

f:id:pekey:20160125210033j:plain

ビジネスマンにとって2番目に大切なこと、それは数字のウラにあるさまざまな真実を見通すコト… そんな術を数字アレルギーのあなたに。 さあ、いつもより一つ上のビジネスマンになりましょう。

 

…というのは『東京上級デート』のパロディですが、言いたいことはホントです。数字がわからないビジネスマンは二流ですからね。

 

数字アレルギーのための決算書の読み方入門というテーマを新設しました。タイトルどおり数字嫌いな方に向けて、これから数回にわけて経営分析の面白さを書いてみたいと思います。

 

財務諸表を読めるようになろう

経営者も投資家も、決算書を読み、会社の経営状況を把握する知識は不可欠です。しかし、財務諸表という言葉を聞くと、ややこしい「簿記の仕訳」が思い浮かび、苦手意識がある方が多いと思います。

簿記と会計は似て非なるものです

だから、簿記の仕訳がわからなくても、決算書を読むことができます。大事なことは、基礎を学ぶこと、そして大局観を持つことです。

このテーマでは数回に渡り、簿記と会計の違いや財務諸表を読むポイントを解説します。

 

会計とはなにか?

f:id:pekey:20160125211417j:plain

株式会社はオーナーである株主が所有しています。

この株主総会で経営を委託された取締役は、利益を獲得することで株主の富を増やします。そして、一定期間の業績や財産状況を株主や債権者に報告することが義務付けられています。

この報告は、企業間の比較がしやすいように様式が決められており、これを財務諸表と呼びます。この財務諸表は日々の取引を複式簿記によって記録した会計帳簿を集計することによって作成されます。この一連の流れを「会計」と呼びます。

 

簿記、会計、財務の違いとは?

f:id:pekey:20160125212855j:plain

つまり「簿記」とは日々の取引を帳簿に記載するためのルールのことです。

次に「会計」とは、簿記という方法で記録した帳簿から、その集計方法や情報開示まで一連の流れ全体を指します。

事業活動を行っていると、さまざまな取引がありますが、これを企業独自の方法で記録すると、他の会社と比較ができません。そこで一般的な会社には、帳簿は複式簿記によって記録することが義務付けられています。また、帳簿をもとに作成する決算書類も、統一されたルールをもとに作成されます。

また、財務は、会計や簿記と似ているだけでまったく意味が違います。財務とは、銀行からの借金や株式の発行によって、資金調達することを意味します。
例えば、海外の大学では、簿記と会計は明確に区分されています。簿記はBook Keepingと呼ばれ、あくまで会計報告を作成するための手段に過ぎません。ハーバード大学MBAのシラバスを見ると、Financial Reportingという授業がありますが、Book Keepingはありません。簿記はあくまで財務諸表を「つくる」手段に過ぎませんが、経営者に求められるものは財務諸表を「よむ」ことだからです。

単語定義英語では?
簿記 日々の取引を記録し、会計報告を行うための記録方法のこと Book Keeping
会計 企業の経営・財政状態を記録・集計・報告するまでの一連の流れのこと Accounting
財務 企業の資金調達のこと Finance

 

では決算書を読むのに簿記はいらないのか?

おさらいです。

企業の経営活動は、決算書(財務諸表)という形式で世の中に公表されます。そして、財務諸表は、「簿記」という言語を使って書かれています。だから、財務諸表を読むには一定の簿記知識はやはり必要になります。

でも安心してください。

メンドクサイ仕訳などは不要なんですね。総勘定元帳を作成しようとか電卓叩いて検算するとかも不要です。いわゆる簿記の試験は「経理職」向けに作られています。だから、どうしても実務の経理作業を想定したものになってしまう。

Financial Reportingの目的は、決算書をつくることではなく読むことですから、作り手の基本的な概念が理解できれば良いのです。

 

次回は「財務諸表の種類」です。

 

 

世界のエリートがやっている 会計の新しい教科書

世界のエリートがやっている 会計の新しい教科書