夏休みにオーパス・ワンを飲んで、ナパを思い出した。
ナパはカリフォルニア州にあるワイン名産地。アメリカ人は、成功後はワイン道楽で余生を過ごすのがステータスだそうで、ゴッドファーザーで有名なコッポラもナパでワイナリーを経営している。
このため、ワイナリーの建物はどれも採算を度外視したかのようにスタイリッシュで、美しい。そんな、一面に広がるブドウ畑の中に点在するワイナリーをハシゴするのが、カリフォルニアの観光ルートになっている。
この中で最もクオリティが高いのがオーパス・ワンでしょう。
ワイナリーのエントランスをくぐったときの感動は今も忘れない。扉を開けると、大きならせん階段がある。この真下にワインの貯蔵庫があり、地下で熟成中のワインの豊潤な香りが、吹き抜けを通じて建物中にほのかに漂うんですよ。
ただデザインが良いだけではなく、考え抜かれたコンセプトとアイデアがある。ここにアメリカの富の奥深さを、私は見ました。
さて、オーパス・ワンを邦訳すると「第一楽章」という意味で、オーケストラで使われる言葉です。ワインには少し味の落ちるB級ラインがありますが、オーパス・ワンでは、これをオーバーチュアと名付けている。第一楽章に入る前の「序章」ですね。こんなところも洒落ている。
マーケティングも上手く、日本語サイトも用意されてます。