『黒井戸殺し』の大泉洋が神がかっていた(ネタバレ)

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昨晩、フジテレビで放映された『黒井戸殺し』良かったですね。

テレビ番組を楽しみに待ったのはいつぶりでしょうか。見逃すまいとアラームをセットし、熱々のコーヒーを準備して、じっくりと腰を下ろしてテレビを見ました。

原作の『アクロイド殺し』はワトソン役である医師が一人称で書いた手記を読む形式でストーリーが進みます。犯人はワトソン役の医師、つまり「わたし」が犯人でしたという掟やぶりな形式で有名なミステリーの古典です。

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「私たちだけが、真犯人を知っている」というコピー。秀逸なダブルミーニングだと思います。ワトソン役が犯人だ、という意味。そして、物語の中では犯人が明らかにされない、という意味もあることが、ラストまで見るとわかります。

さて、というわけで、「わたし」役が重要になるので、キャスティングが気になっていました。

そこで大泉洋ですよ。

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 人の好さそうな雰囲気が犯人ぽく見えず、良いキャスティングだなと思いました。が、実際のドラマは期待を超えて良かった。登場したときから、ワトソン役といいながらも、どこか犯人ぽさが染み出るような演技で、大泉洋の独壇場のようなドラマでした。

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原作を忠実に再現している本作ですが、大泉洋の姉役である斎藤由紀が持病を抱えているという設定は原作にないオリジナルだと思います。この設定を加えただけで、最後のドラマ性がぐっと上がり、ラスト20分の感動ったらない。

「今夜は久しぶりのカレーよ」

さすが三谷幸喜だなぁと思った土曜日でした。

 

アクロイド殺し (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

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