創業者が最大のリスクだった元・優良企業クックパッド

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先日、クックパッドが面白そうな商品を発表しました。

『OiCy』という調理家電です。

クックパッドのレシピ情報をキッチン家電で読み込める形式に変換することで、レシピの味付けをそのまま再現できる、という仕組み。料理IoTですね。どうですか、ものすごく可能性を感じませんか。

 

クックパッドきたな!と思ったのですが…

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本日の決算発表は1ミリも来てませんでした

基盤である会員事業は頭打ちへ…。

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クックパッドは、アットコスメやアイティメディアのような元祖・超優良ネットメディア企業だったのですが、2015年末に創業者である佐野陽光氏がクーデターで返り咲き、以降は迷走が続いています。(「クックパッド 佐野」で検索すると評価がよくわかります)

でも、クックパッドの顧客は、生活ルーチンに組み込まれたら簡単に乗り換えなさそうな主婦層がメイン。時間とともにコンテンツが貯まっていくストックビジネス。回り始めたら鉄板と言えます。

まあ落ち着けばさすがに持ち直すだろう。

そう思ってどこかで買おうと待っていましたが、この迷走をチャンスとばかりに競合が育ってしまい、またトレンドがレシピ動画に転換してしまったり…。ついには、だだ下がりする株価に、業績がしっかりついて行ってしまいました。

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そんな中のOiCy発表。

レシピ情報のIoT化って長期的にすごく需要あると思いますし、コンテンツ数は競合も抜けないでしょうから、面白いと思うのですが。

佐野体制に戻ってから、人材が流出しているという噂のクックパッドが、どれぐらいのリソースを割けるのか。要チェックという感じでしょうか。(まだ株は買いません)