5月冒頭、Facebookがエンジニア向けのカンファレンスでデート機能の追加を発表。和製マッチングアプリの代表格「Omiai」を運営するネットマーケティングの株価もだだ下がりです。
悪魔のアナウンス
Facebookにデート機能を追加する。そのアナウンスは2018年5月2日にF8で発表されました。
利用者の皆様は、自身のFacebookプロフィールとは別に、デート機能専用のプロフィールを作成することができるようになり好みや共通点、共通の友人などを元におすすめのマッチングが提示されます。(プレスより抜粋)
婚活やお見合いと言い繕っても、マッチングは出会い系の要素をぬぐい切れません。公序良俗のリスクと隣り合わせ。LINEやDeNAなどもユーザー同士、特に未成年が、出会いにくいようなシステム設計が工夫されています。正にグレーマーケット。それだけに、Facebook本体がそのまま参入しないのではという声もありましたが…正面突破で突入してきました。
マッチング市場のおさらい
2023年に現在の約2.5倍、850億円規模との推計。
男女の出会いニーズはたぶん縄文時代からあり、携帯電話が誕生する前ですら、出会いカフェなどのサービスがあったぐらいです。ICTの進化で出会いシステムが進化し、さらに出会いマーケットも、真剣交際からゆきずりまで細分化されています。
被弾したマッチ・グループ
世界トップシェアのマッチングアプリ、Tinderを運営するMatch Groupの株価は1日で20%超下落。
国内への影響は
日本では「Omiai」を運営するネットマーケティングの株価も15%の急落。僕も4,000株ほど持っていて、50万円ほど影響がありました。他にも、結婚相談所などを手掛けるIBJの株価も下落。
その後の決算発表が好調だったネットマーケティングは株価が底を打ったものの、IBJは決算も悪く、株価の底が見えません。
今後は…
Facebookのデート機能は普及しないのでは…と予想します。デート機能はプロフィールページから切り離されるとは言え、心理的な抵抗感は大きいはず。
それよりも国内の競争環境が気になります。
マッチングアプリでも、サイバーエージェントのタップル誕生やメンタリストのDaiGo監修がウリのWithが展開。ユーザー獲得のための広告宣伝費投下が加熱するはずで、利益率の低下は避けられないでしょう。
とりあえずネットマーケティング株は様子を見ますが、来期のガイダンス次第かな…。