『マラヴィータ』を見る

テレワークをきっかけに映画を見るようになった。

4月は毎日2本のペース。恐らく人生で最も映画を見た。さすがに飽きてペースダウンしたが、それでも5月に入ってからも、2、3日に1本のペースで見ている。

最初は見たい映画リストを作っていたが、消化することに義務感が出る。これは良くないと思い、そのときの気分で選ぶようにした。

逆に見た映画をリストへ。これによれば、先頭は「の・ようなもの」、新しいものは今見終わったばかりの「アフターアワーズ」、一番印象に残っているのは「ディアハンター」、ホントにクソだったのが「カジュアリティーズ」になる。

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さて、昨日は『マラヴィータ』を見た。

主人公はロバート・デニーロで、仲間を密告してFBI保護プログラムで引退したマフィア。スコセッシのような配役だね、と思っていたら、作中で本当にデニーロがグッドフェローズを見るというメタ的なシーンがある。そこから、グッドフェローズのイントロで流れる印象的な音楽が、次のシーンにオーバーラップしていく。好きな人はたまらないはずだ。ぼくも痺れた。

このシーンを見て、この映画はスコセッシのギャング映画へのオマージュか、または皮肉なんだな、と理解した。監督はリュック・ベッソンで、グランブルーとレオン以降はあまり名前を聞かない。

つまらなくはないけど、2回は見ない。そんな映画だった。リュック・ベッソンの名前を聞かないのがわかった気がした。

さて、邦題のマラヴィータはデニーロ一家に飼われている犬の名前から取っている。「裏社会」という意味のようだ。原題は「The Family」なのだが、これは邦題「Maravita」の方が良いと思う。