ナイキエアマックス95 H ID

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原宿のナイキストアでスニーカーを買いました。ナイキエアマックス95 H ID。ナイキのエアマックス95といえば、子供の頃に一大ブームになった名作スニーカーです。当時は「エアマックス狩り」といって、エアマックスを履いていた人が襲われて靴を盗まれる事件が社会現象になっていました。

所用で立ち寄った原宿でなんとなく路面店を冷やかしていたところ、そんなエアマックス95が、おそらく随分前からなのでしょうが、復刻されていました。ネイビーのカラーリングが実にスタイリッシュでカッコいい。しかも限定らしく「4月16日までしか買えません」だそう。久しぶりに物欲が刺激されて思わず買ってしまいました。

後日、知人に聞いて感心した話が2つ。1つは、モデル名に入っている「H」は藤原ヒロシさんだそうです。藤原ヒロシさんと言えば、これまた私たち世代にドンピシャのファッション・プロデューサー。やっぱり好きなテイストって世代で変わらないんだと妙に感心。

もう1つ、昨今販売されるスニーカーは「ほぼ全て限定モデル」だそうですね。スニーカー産業は究極の「多品種少量生産」になっていて、限定数の希少デザイン商品を、幅広いラインで販売する事業モデルだそうです。スニーカーフリーク向けのマーケットがあり、世界中で情報がシェアされているらしい。※写真もベルリンのスニーカーファンサイトから引用

購入したナイキエアマックス95 H IDは約5週間後に到着する予定です。

 

「消費」から「投資」へ?

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貯蓄から投資へ。ここ10数年に渡って日本で言われてきたキャッチフレーズです。堅実な日本人は貯金を重ね、家計に占める個人金融資産は1,700兆円だそうです。

この個人金融資産を株式や債券などに回して、株価を上げたり企業にお金を回しやすくして、景気をよくしよう。これが「貯蓄から投資へ」の意味ですね。

私が思うアベノミクス一番の成果はコレで、企業経営者の株主還元への意識は確実に高まりました。コーポレートガバナンス改革、スチュワードシップコードの導入、税制ではNISA口座の開始など。これに歩調を合わせて「優待族」も出てきて、ちょっとした個人投資家ブームですよね。

で、ここからが本題です。それは、個人投資家の人達って「貯蓄から投資へ」というと少し違うのでは、ということ。むしろ、「消費から投資へ」なのでは?と感じることが多々あります。

投資家コミュニティのブログなどを読むと、セットで語られているのは「豪遊」ではなく「節約」です。投資をするために元手をつくる必要があり、投資にハマればハマるほど、ムダ使いをせずに健全な家計になる。なんというパラドックスでしょう。

しかも、投資で成功した人がどうするか。ここでも豪遊ではなく、「自由」を得るために普通レベルの生活でいいから、サラリーマンをアーリーリタイヤする。こんな選択を取りたい方が多そうです。結果、消費は増えません。

アベノミクスで株価は上昇しましたが、消費は伸びきりませんでした。「消費から投資へ」こんな理由も一つにあるのかな。

 

東京ディズニーランドには日本のトピックスが詰まっていた(4661:オリエンタルランド)

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先日、数年ぶりに東京ディズニーランドへ行きました。もちろん楽しかったのですが、それ以上に日本のトピックスが集約されていて、そちらに目が行ってしまって…。

約30%がインバウンド旅客

ぺけじ調べによると約30%がインバウンド旅客でした。隣に並んでいるお客さんが日本人なのか台湾人なのか、外見で区別がつきにくい。シンガポールや香港みたいでしたね。これを見て今後の業績推移に確かな手ごたえを感じました。

※補足:OLC決算資料によると海外比率5.0%(2014年実績)

入場料が7,400円に値上げ

3年連続の入場料値上げにより価格が7,400円になっています。以前は4,000円ぐらいだったような。消費者目線では手痛さがありますが、妥当だと思います。将来的にもう少し値上げ余地はあるでしょう。理由は3つあります。

1つめは、他の代替手段がない。ディズニーランドのクオリティを出せるエンターテイメントは無いでしょう。顧客は離反しにくいはず。

2つめは、これまでが安すぎたこと。スカイツリーの日時指定券は2,570円。ですが、滞在時間が違います。スカイツリーなんて2時間程度でしょう。一方のディズニーランドは丸一日楽しめます。時間単価でみれば実にリーズナブルです。

最後は、インバウンド旅客の増加です。日本の物価は安いです。円高トレンドにかかわらず、訪日旅行客は定着すると思いますし、特に高いサービスレベルのディズニーランドはアジアレベルで競争力がある施設でしょう。彼らが入園料を押し上げます。

これ以外に後述の理由によるコスト増があるでしょうから、今後の値上げは止む無しではないでしょうか。

キャストにシニア層が増えた

ディズニーランドではアルバイトをキャストと呼びます。ディズニーランドの強力な強みの一つが、時給1,000円程度のキャストが最高のサービスを提供できるマネジメントです。笑顔、ホスピタリティ、あのクオリティを出しているキャストがアルバイトなんですよ。JRの職員を見てください。恐らく時給は10倍でしょうが、サービスレベルは10分の1以下です。

問題は、生産年齢人口の減少をモロに受けて、今後はキャストの採用が厳しくなることでしょう。オリエタルランドの有価証券報告書によると、2015年3月現在の臨時雇用者は17,893人。これに対して正社員は2,726人ですから、キャストの確保が生命線だということがよくわかります。

この影響でしょうか、キャストにシニア層が増えたように感じます。特に、飲食店や予約管理などのバックヤード系のスタッフは年齢層が高い方が多いようです。今後は、良い人材の獲得がますます激しくなるでしょうから、経営面ではリスクでしょう。

 

総論としては、ディズニーランドって素晴らしい施設だと再確認したと伴に、底堅さを体感しました。20年後も今の魅力をキープしている姿が想像できます。現在の株価は割高だと思いますが、大きく下がる局面があれば買いたいですね。

 

Back to the 日経

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私が就職した頃は、「社会人になったら日経新聞を読むのが一人前」が常識でした。最近はまったく聞きませんね。

キュレーションアプリも進化しています。

NewspickにSmartnewsにYahoo!news。英語圏ではQuartzのような新興ニュースメディアも多く、サマリーを毎日メールで送ってくれたりして重宝します。もはや新聞読む必要もないなと思い、数年前に購読を中止しました。

そんな新聞を再開した2016年。年初からの株式市場の乱高下で、私のポートフォリオも傷いていて、しっかりした事実を把握したくなりました。

で、数年ぶりに読んでみて、やっぱ新聞っていいなと思いました。それどころか、今まで読んでいなかった、月4回発行の日経ヴェリタスなども買うように。ネットメディア隆盛の今、なぜかこのタイミングで新聞に戻ることになりました。以来、喫茶店で新聞を広げることが朝の日課です。まるで昭和ですね。

なにが良いか。情報の質が高く、しかも解説までがコンパクトにまとまっている。自分に関心がない分野の記事も読むようになる。ネットで自発的に情報を探すより、手間なく高品質な情報が手に入る。

すべて私が大学生の頃から言われていた新聞そして紙媒体の強みです。ただ実際に体験してみると、案外その通りで、金を払う価値があるなあと感じました。

しかも、なんと1部160円ですから、だれかの書いたnoteの1記事より安いです。新聞って本当に凄い品質の商品ですよね。