2017年に買った本

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買った本・読んだ本をリスト化しようと思います。購入した都度更新します。タイトルにリンクがあるものはレビューを書いています。

こうして見ると、そのときの気分でジャンルが大きく違っていて面白いな。元気なときはビジネス・思索系、疲れているときが物語系ですね。

TitleAuthor
鈴木敏文 孤高 日経ビジネス編
インターネットの次に来るもの ケヴィン・ケリー
運命の25セント シドニィ・シェルダン
IoTとは何か 坂村健
善と悪の経済学 トーマス・セドラチェク
紙のプールで泳ぐ 片岡義男
最後の資本主義 ロバート・B・ライシュ
騎士団長殺し 村上春樹

『紙のプールで泳ぐ』

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先週末は嬉しいことがありました。片岡義男の『紙のプールで泳ぐ』の単行本を古本屋で発見したのです!もちろん購入しました。1985年に790円で発売されたようですが、それから30年経過し、840円に値上がりしてました。

紙のプールで泳ぐ』は1980年代にポパイで連載していた片岡義男のコラムを書籍化したもの、だそうです。私はこのアメリカに憧れていた時代の雑誌や書籍が好きで、あるとき文庫本で購入したのですが、まあこれが良くて。

30本のエッセイが収録されていますが、一番好きなのは、やはり表題「紙のプールで泳ぐ」ですね。

「紙のプール」とはデイヴィット・ホックニーの『Paper Pools』という画集のことです。80年代はプールをテーマにした絵画や写真が多く、なんでだろう都市の象徴だからでしょうか、日本のイラストレーションでも「海とプール」が題材の絵をよく見ます。

ホックニーの「Paper Pools」はそんなテーマを踏襲したのか、それとも皮肉ったのか、背景はわかりませんが、ビジュアルとしてインパクトがあって素敵なことは確かです。ホックニーは今も存命で新しい作品を公開しています。が、やはり「紙のプール」が一番好きかな。

さて、この『紙のプールで泳ぐ』の単行本は、絵や写真集を紹介しているのに、ビジュアルがいっさいないので、まったく雰囲気が伝わりません。楽しむだけであれば文庫の方が良いですね。悲しいかな中古はAmazonで1円にて発売中です。

ホックニーの『Paper Pools』はさすがに高くハードカバーは3万円ぐらいします。

『職業としての小説家』を読めば村上春樹がノーベル賞候補になった理由がよくわかる

職業としての小説家 (新潮文庫)

職業としての小説家 (新潮文庫)

 

 少し前になりますが、村上春樹が雑誌『MONKEY』で自身の小説家としてのキャリアを振り返ったコラムを書いていました。 いままで余り触れてこなかった仕事論をテーマにしているため、結構面白くて楽しみにしていました。

このコラムに描き下ろしを追加したものが『職業としての小説家』なのですが、これはホントに名作で、特に海外展開のくだりなんかビジネスマンに一読をおすすめします。

ここ数年、ノーベル文学賞の候補に村上春樹の名前があがることが多くなりました。現在の日本人作家で世界で読まれているのは村上春樹ぐらいだと思いますが、本書を読むと、村上作品がなぜ普及したか、よくわかります。Murakamiで通じますもんね。

村上春樹の海外翻訳は、講談社のアメリカ法人から始まったそうです。普通はそうして委託するだけで終わりなのでしょうが、おそらく業績が芳しくなかったのでしょうか、村上本人が渡米して、現地の出版エージェントを探し、翻訳家を含めた村上チームでアメリカでの販売展開を行ったそうで、今も同じチームで運営されているとか。

この「本人が渡米してプロジェクトの立ち上げに関わっている」ことがなにより成功の秘訣に感じます。

もちろん作品のクオリティが一番大事。でも、それだけではダメで、マーケティングが大切。そして、海外展開のように誰もノウハウがない、いわば新規事業は提案者自らがオーナーシップをもって、自分でプロジェクトを回していくことが成功のキモ。

商売の普遍的な真理だと思いますが、一見関係なさそうに見える文学の世界であっても同じことなんだなあと気づかされます。もしかしたら本人は意図せずにアメリカに住みたかっただけだったり、純粋な好奇心だけで動いているのかも知れません。いや出身が商売人だからもしかしたら意図してやっているのかな。

いずれにせよ村上作品は、品質とマーケティングがうまく絡まった、世界に通用するコンテンツ・プロダクトであることは間違いありません。24日に発売される『騎士団長殺し』もホントに楽しみです。

『Designed by Apple in California』を買いました

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過去20年のApple作品をまとめた写真集『Designed by Apple in Califolnia』が発売されています。Appleストア銀座店とオンラインストア限定。問題はそのお値段で、大判はなんと3万円です。

流石に高いので眺めるだけに…と思っていたのですが、ページをめくるうちに、この20年の記憶がよみがえって、もしや後世に残る記念碑的なプロダクトでは…と感じて買ってしまいました。

この20年間はAppleの黄金期だった、未来から振返ればきっとそう思われるでしょう。20年前、マイクロソフトのWindowsにどんどん市場を奪われていたAppleは、本当に見るも無惨な弱小メーカーで、一部の物好きなファンしか残っていませんでした。

そこに創業者のジョブスが復帰し、「Think Different」キャンペーンやiMacによってブランドを再構築し、iPodやiPhoneによってモバイル端末を「再発明」し…という復活劇は様々な場面で語り継がれるサクセス・ストーリーになっています。

これを客観的に示す指標が株価です。

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1995年頃の株価は1ドルですが、2015年のピークは132ドル。この20年でAppleは100倍を上回る富を生み出しました。20年前にAppleを信じて100万円を投じたファンは、いま1億円の資産で報われているはずです。

さて、アメリカに製造業を取り戻すというトランプが大統領になり、Appleも今後その影響を受けることになるでしょう。

カリフォルニア州クパチーノでデザインされているApple製品ですが、製造はアジアです。今回の大統領選を受けて、iPhone製造をアメリカ国内に移転することを検討しているという報道も。

そう考えると、「Designed by Apple in California」というタイトルも実に同時代的で、結果的にやや皮肉っぽく、やっぱり20年後に振り返ったら歴史的な写真集かも知れません。

 

『最新ボディビル入門』 窪田登

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コンプレックスを解消したときの精神的な充実感はヤバい、そう気が付いたのは10年ほど前でしょうか。自分なりの理想や目標に近づくことは、結果ではなくプロセスを含めて、メンタルにポジティブな効果があります。

そんなわけで、社会人になってからもコンプレックスの解消に時間やお金を投じてきました。内容はさまざまで、例えば、気になっていた歯並びを直したり、社会人向けの短期留学で英語を話せるようにしたり、といった具合です。そんなコンプレックスの一つがカラダが細いことでした。

これを解消するため、腕立て伏せからダンベルまで色々やってみたんですが、目に見える効果が得られず。なかなか筋肉がつきにくいんですよね。

色々考えました。結果、ボディビルぐらいのプロ仕様トレーニングをすれば、さすがに普通ぐらいになるのでは、という結論に到達。

その際に購入した本書は以来10年以上愛読しているまさに筋トレのバイブルです。

筋トレ系のメソッドは毎回新しい手法が出てくるのですが、根が理論肌なので、どうしても雑誌に掲載されているナンパな方法を信じれない。

その点、本書は『最新』とあるものの初版1982年。まったく新しくなく、文体も教科書のようで、筋トレ界の保守本流という趣きがあって素敵です。

なおボディビル入門の効果は大きく「学生時代はラグビーやってました」ぐらいのバディになりました。

ちなみに、ジムのトレーナーに聞くところでは、オトナになってからジムに通うようになる人は文化系だったりスポーツをしていない人が多いとのことです。

 

最新ボディビル入門 (スポーツ新書)

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