2月に発売された無印良品「豆から挽けるコーヒーメーカー」が人気だそうです。
続きを読む『騎士団長殺し』 は村上春樹版ギャッツビー
「騎士団長殺し」を読みました。(以下ネタバレ含みます)
率直に言って面白かった、おすすめです。ここ最近の作品では、といっても前作から7年振りですが、一番好きかも知れません。
本作は村上ワールドの集大成です。内省的な主人公、一人称の描写、それから井戸や不倫や高級車などの小道具、異世界との行き来き、など。初期作品に見られたテーマや技法が復活しています。
それからフィッツジェラルドへのオマージュ。免色さんですね。主人公は小田原の山奥に住んでいるのですが、その隣にある豪邸にたった1人で住む免色さんというキャラクターが出てきます。素性も職業もわからないミステリアスな大金持ちです。
そんな免色さんがなぜ辺鄙な山奥に1人で住んでいるのかという謎に巻き込まれていく…これが本作品のメインプロットですが…。
そう、免色さんのモデルは明らかにジェイ・ギャッツビーですし、プロット自体が「グレート・ギャッツビー」のオマージュです。ああ、きっといつか村上版ギャッツビーを書きたたかったんだな。読み終わってそう感じました。
さて、今時点で村上春樹も68歳。前作「1Q84」からのインターバルが7年ですから、このボリュームの長編はあと1作書けるかどうかではないでしょうか。そう考えると、「騎士団長殺し」は小説家のキャリアや自身のルーツを全て詰め込んだ、縁起でもないですが、遺作的な雰囲気すら感じてしまうのです。
『選択の科学』 決める回数を減らして幸せに生きよう
選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義 (文春文庫)
- 作者: シーナアイエンガー,櫻井祐子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/07/10
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (6件) を見る
「決める」ことは本当にエネルギーを使います。ビジネスでも一番重たい仕事は意思決定で、普通の会社では、上にいくほど「決める」ことが仕事になります。
続きを読む2017年に買った本
買った本・読んだ本のリストです。(随時更新)
続きを読む