愛読していた雑誌の休刊

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2016年も早々に愛読していた雑誌が2誌も休刊になりました。

1つは、バンクーバー発のINVENTORY MAGAZINE。インタビューを中心にしたファッション誌なのですが、「編集部が好きな人を取材してます」的な良い意味のアマチュア感が好きで、代官山蔦屋への入荷を楽しみにしていた雑誌です。

もう1つは、クーリエ・ジャポン。「海外から見た日本がどう見えるか」をテーマに世界のメディアから記事を選ぶというコンセプト。実にインターネット的というか、流行りのキュレーション・メディアそのものですね。2005年の創刊から約10年、ちょこちょこ買っていたので少し寂しいものがあります。

クーリエは有料ウェブメディアとして生まれ変わるらしく、すでに新しいウェブサイトがサービスインしています。でもなぜか、ウェブで見ると、よくあるウェブサイトのコンテンツと同じに見えるんですよね。あまり違いがわからないし、ましてや購読する気になりません。雑誌の魅力は、実はコンテンツ自体ではなく、印刷物のプロダクト感やデザインなどのブランド要素に価値があったのかも知れない、そう気づかされます。

出版科学研究所によると、雑誌の市場規模は8,520億円(2014年)とピーク時より46%減少。同じく減少傾向にある書籍に比べても落ち込みのスピードが速く、書籍以上にWEBによる代替が今後も進んでいくだろう、とのことです。

参考:デジタル社会経済のもとでの雑誌出版生き残り戦略