BRUTUSの『居住空間学』特集が9年目へ

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BRUTUSの最新号『居住空間学 2017』を買いました。

年1回のインテリア特集ですが、今回で9回目となり気がつけば息の長い特集に。雑誌はたくさん買うので読んだら基本捨てますが、この特集は面白いので保存しています。

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スタートは2008年。

カバーはスタイリストの熊谷隆史さんのご自宅でした。

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こちら最新の2017年版。

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9年経ってもコンセプトがぶれず、スタイルも変わってません。

強いていえば、9年前と比較して記事広告が増え、出版社の経営環境の厳しさがひしひしと伝わってくる次第です。

『レミーのおいしいレストラン』に出てくるイーゴーの名言

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GW初日は『レミーのおいしいレストラン』を観ました。大人が見ても良い映画です。

この『レミーのおいしいレストラン』もネズミが料理をつくるという単純なプロットなのですが、随所に社会を風刺するような場面があります。

とりわけ印象的なのが、クライマックスに悪役の1人でもある料理評論家イーゴーが言うセリフで、これは世のビジネスマンのハートにグサリと刺さります。

評論家というのは気楽な稼業だ。

危険を冒すこともなく、料理人たちの努力の結晶に審判を下すだけでいい。辛口な評論は書くのも読むのも楽しいし、商売になる。

だが、評論家には苦々しい真実がつきまとう。

たとえ評論家にこき下ろされ三流品と呼ばれたとしても、料理自体のほうが評論より意味があるのだ。

物語のラストで、イーゴーは評論家を辞め、主人公たちが開店したビストロの出資者になります。評論家からリスクを取るプレーヤーに転向するというメッセージでしょうね。思わずハッとしました。

 

クオリティ家電ブームが継続中

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2月に発売された無印良品「豆から挽けるコーヒーメーカー」が人気だそうです。ウェブストアでは予約すらできず、実店舗で予約できても入荷は5月だとか。

税込32,000円と決して安くないですが、コーヒー豆を挽くのが面倒になってきた今日この頃としては実にタイムリーで、これは買ってしまいます。

このような単機能、高品質の白物家電が売れ始めてから、もうしばらく経ちます。ダイソンの掃除機、バルミューダの扇風機やトースター、パナソニックの美容家電。ルンバは…またちょっと違うか。

家電量販店も利幅が大きい白物家電を頑張っているみたいですから、クオリティの高い家電の人気はブームじゃなくて、しっかりとした需要に支えられたトレンドなんだと感じました。

価値観を大切に、快適な時間を過ごすことを大切に、ライフスタイルを大切に。こんなトレンドがインナー消費に向かわせるのかな。

 

『騎士団長殺し』 は村上春樹版ギャッツビー

以下ネタバレを含みます。

騎士団長殺し」読了しました。率直に言って面白かった、おすすめです。ここ最近の作品では、といっても前作から7年振りですが、一番好きかも知れません。

本作は村上ワールドの集大成です。内省的な主人公、一人称の描写、それから井戸や不倫や高級車などの小道具、異世界との行き来き、など。初期作品に見られたテーマや技法が復活しています。

それからフィッツジェラルドへのオマージュ。免色さんですね。主人公は小田原の山奥に住んでいるのですが、その隣にある豪邸にたった1人で住む免色さんというキャラクターが出てきます。素性も職業もわからないミステリアスな大金持ちです。

そんな免色さんがなぜ辺鄙な山奥に1人で住んでいるのかという謎に巻き込まれていく…これが本作品のメインプロットですが…。

そう、免色さんのモデルは明らかにジェイ・ギャッツビーですし、プロット自体が「グレート・ギャッツビー」のオマージュです。ああ、きっといつか村上版ギャッツビーを書きたたかったんだな。読み終わってそう感じました。

さて、今時点で村上春樹も68歳。前作「1Q84」からのインターバルが7年ですから、このボリュームの長編はあと1作書けるかどうかではないでしょうか。そう考えると、「騎士団長殺し」は小説家のキャリアや自身のルーツを全て詰め込んだ、縁起でもないですが、遺作的な雰囲気すら感じてしまうのです。

『選択の科学』 決める回数を減らして幸せに生きよう

選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義 (文春文庫)

選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義 (文春文庫)

 

「決める」ことは本当にエネルギーを使います。ビジネスでも一番重たい仕事は意思決定で、普通の会社では、上にいくほど「決める」ことが仕事になります。

例えば、甲乙つけがたい2案から出店場所を決める、優秀な2人の部下のうちどちらか1人しか昇進させられない、リストラをするかしないか…、スケールは違えど「決める」ことは相当にエネルギーを使います。

この決断のストレスは日常生活にもあって、例えば今日はどんな服を着ていくか、どの靴を履くか、飲み会に参加するか/しないか、私たちの人生は意識するかしないかに関わらず決断の積み重ねです。

本書はそんな「決める」つまり「選択する」という行為をテーマにしています。この研究結果からすると、決めることにストレスを感じる人、決められないことにストレスを感じる人、2種類に分かれるそうです。

前者は儒教系のバックグラウンドがある私達アジア系であり、後者は自己表現を幼いころから育てられてきた欧米系に多いそう。

一見なるほどな感じもしますが、例えば、FacebookのザッカバーグやAppleのスティーブジョブスは(億万長者なのに)毎日同じ服を着ており、その理由は「決める回数を少なくして重要な意思決定に集中したい」からと言われています。

同じように、ちょっと前に流行った「ルーティーン」だって、ゲン担ぎもあるでしょうが、日々同じ行為をして「決める」機会をつくらないところに、心が安定する秘訣がありそうです。

そう考えると、自分が重要ではないと感じる物事を「決める」ことは、誰にとってもストレス以外のなにものでもないのだと思います。日常になるべくルーティーンを組み入れて、自分の好きなことだけ「決める」ことが幸せにつながる気がしますね。