ターゲットは「金融資産3,000万円または年収700万円以上」のZUUが6/21にマザーズへ上場。有価証券報告書が公開されています。
事業は安定的に成長中
最新の2019年3月期は、売上高7.2億円、営業利益は16百万円、最終利益は▲13百万円でした。今期はソフトウェアの減損を特別損失で処理してますが、営業利益では黒字化していますね。
PLの内訳は、広告宣伝費が多くありません。直近実績は65百万円ほど。SEO経由の集客が多いのかな。これアプリだと広告宣伝費を投下しないとクソミソですからね。ブラウザがメインのメディアはローコスト・ローリターンだと思います。
PV数も大きく成長しており、直近の1年でも294万人→429万人へ大きく伸長中。
ホントにフィンテック?
セグメントは単一でずばりフィンテック・プラットフォーム事業。気持ちはわかる、わかりますが、事業のどこにフィンテック要素があるのか謎です。
さらに、サービスはメディアとフィンテック化支援サービスに分かれているのですが…具体的なイメージが湧きません。直近決算だと両方3.5億円ずつぐらい売上が立っていました。
ただのインターネットメディア業と思われたくないのか、なんなのか…。
金融資産3,000万円または年収700万円以上
ZUUのキャッチコピーである「金融資産3,000万円または年収700万円以上」というターゲット設定。金融資産3,000万円以上で煽りつつ、次に大きくハードルを下げて年収700万円以上と裾野を大きく広げてきます。やるよね~。
従業員数と平均年収
平均年収530万円、従業員数は49人です。49人で約7億円の売上ですからイイですね。コンテンツ制作費などの外注コストが多そうですが。
住友不動産青葉台タワー
渋谷と池尻大橋に挟まれた陸の孤島、住友不動産青葉台タワーが本社。と、遠い…。なお、賃料も開示されていました。
年間地代家賃は35,409千円、賃借床面積は482.41㎡であります
単純計算で坪2万円。立地の悪さからか、渋谷のオフィス平均より安いと思うので、IPOでオフィス引越し…ありえるのでは。不動産仲介はチャンスありと見ます。
まとめと感想
ある程度まで安定的に伸びるんじゃないでしょうか。オンライン広告市場はまだパイが伸びてますし、マーケット内の立ち位置も、住宅ローンや保険など高単価な広告が多いし。ただ、ブラウザ系のオンラインメディアは競争が激しく薄利でしょうし、いかに利益率が高い次のマーケットを見つけられるかがキモと思います。